タワマンより豊か 衰退するのはもったいない首都圏の“名作”ニュータウン3選 (7/7ページ)

 緑豊かな住宅地として整備された郊外住宅地は、開発から30年、40年を経て、今まさに緑豊かな住宅地へと完成してきている。ところが、そこで皮肉にも人口減少時代に入ってしまったわけだが、せっかくできあがりつつある住宅地を空き家だらけのまま放置して、今後の時代に適応した活用をしないのは実にもったいない。

 だからそうした住宅地を、在宅勤務地、50代のうちから仕事と生活の両立をしながら移住するリタイアメントシティ、週末リゾート都市として整備し直すべきなのだ。そうした転換を図っていけば、人が毎日住んだり、働いたり、週末に人が訪問したりするので街の活気が失われない、むしろ新しい活気が生まれ、住宅地から都市へと転換し、街としての持続性を増し、結果として税収も増えるだろう。

 ディーリングやITで稼ぐ富裕層なら、空いた土地をまとめて買って3000坪の農園付き別荘にするかもしれない。実際、フロリダのディズニーワールドの近くにディズニーが開発したニューアーバニズムの住宅地セレブレーションは、当初リタイアメントサバーブとして開発されたが、私が取材した2006年ごろでは、30代の在宅勤務のビジネスマンが増えていたようである。彼らは月に1~2度、ニューヨークやロサンゼルスの会社に行くのだそうだ。

 (社会デザイン研究者/カルチャースタディーズ研究所代表 三浦 展)(PRESIDENT Online)

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