九州北部の豪雨で、福岡市は13日、福岡県朝倉市の民家敷地で発生した災害廃棄物の受け入れ支援を始めた。汚れた家財道具などの廃棄が進み、朝倉市が自力での処理は難しいと判断したため。北九州市も近く受け入れる予定で、今回の豪雨で広域処理は初めて。同様に被害を受けた同県東峰村の廃棄物も、福岡市と同県久留米市が受け入れる方向で調整している。
国土交通省と福岡県は13日、朝倉市内の河川に堆積した流木の実地調査を開始。大雨で二次災害が発生しないよう、撤去方法を検討する。
被災地では土砂崩れや河川の氾濫で被災が確認された家屋は約690棟。泥水や土砂で汚れた家具や畳などの廃棄物が大量に発生したため、朝倉市が市内3カ所に設置した仮置き場には、住民らが軽トラックなどで次々と運び込んでいる。市は「どれだけ持ち込まれ、最終的にどれくらいの量になるか予想がつかない」として、福岡、北九州両市に処理を要請。福岡市は1日最大100トン、北九州市は同50トンを受け入れる。
大分県日田市は他の自治体に頼らず、自力で処理するという。
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