耐性菌との闘い 新たな武器「重曹」 (1/3ページ)

世界初の抗生物質であるペニシリン。耐性菌の急増を受け、治療に適切な薬剤を選ぶ方法にも工夫が必要になっている(ブルームバーグ)
世界初の抗生物質であるペニシリン。耐性菌の急増を受け、治療に適切な薬剤を選ぶ方法にも工夫が必要になっている(ブルームバーグ)【拡大】

 毎年何万人もの米国人が抗生物質の効かない感染症で死亡している。今後数十年間にその数は著しく増加するとの予想もある中、抗生物質を使った治療を決める際の標準的な試験が半世紀も前から手法が変わらず、これが新しい治療法の開発において大きな障害となっている。

 この50年来使われている、使用薬剤を決める従来型の試験では、ミューラー・ヒントン寒天培地と呼ばれる培地を使い、細菌を増殖させる。医師は感染症患者の試料に異なる抗生物質を投与し、どの薬剤が最も効果的で、必要な投与量はどれくらいかを判断する。この手順は世界保健機関(WHO)が1961年に標準化し、世界中の検査室で同等の結果が得られるようになった。

 力を失う抗生物質

 しかしこの方法には、細菌の働きがヒトの体内と実験室では異なり、薬剤の有効性に著しい差が生じるという、長らく見過ごされてきた深刻な欠陥がある。

 60年代当時は抗生物質による治療が比較的新しく、新種の薬剤開発が進んでおり、スーパー耐性菌も広まっておらず、よく効く抗生物質が多数あったため、こうした点は大きな問題にはならなかった。だが、28年にアレクサンダー・フレミングがペニシリンを発見して以降、奇跡の薬と見なされてきた抗生物質は、その魔力を失いつつある。薬剤の過剰使用などのおかげで細菌は徐々に耐性を持つようになり、スーパー耐性菌に効く抗菌薬はほぼ皆無だ。

英政府は今後、スーパー耐性菌による死亡数ががんを上回ると予測

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。