高齢夫婦からの悲痛なSOS ひきこもりの44歳息子に「小遣い6万円」は正しいのか? (2/6ページ)


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 大事に大事に育てた一人息子が、なぜか生きる気力をなくしてしまった。昼夜は逆転し、日々、ゲームやパソコンばかり。親として何がいたらなかったのだろう……。それでもそのうち元気を取り戻して、また外の世界に戻ってくれる。親御さんはそう信じて疑わなかったに違いありません。

 しかし、時間は止まったまま。息子の部屋の扉が開くことはありませんでした。

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 中退後の何年間かはそうやって動揺し、心配し続けた親御さん。「このままではいけない」。あるとき、勇気を振り絞って声をかけたそうです。

 「通信教育を受けてみたらどうかな?」

 「気分転換にもなるから、気軽にアルバイトでもしたらどう?」

 返答はありませんでした。親御さんが促したものの長男は乗り気にならず、何も行動を起こしませんでした。そのうち、何も行動をしない長男が家にひきこもり続けている状態が当たり前のように感じられていき、徐々に親御さんからの促しもなくなっていったようです。月日は流れ、ひきこもってからすでに27年も経過してしまいました。

 ひきこもった当時、親御さんの年齢はお父さんが43歳、お母さんが41歳でした。まだふたりともバリバリと働き、精神的にも充実していました。未来はあると信じていたはずです。しかし、その力は加齢とともに衰えていきます。

 長男は体調のよい時には親御さんが与える小遣いで欲しいものを買いに外へ出かけることがあるようです。小遣いが足りない月は親にせびることもしばしば。精神的に不安定になってしまう日もあり、親御さんは病院に通うことを勧めていますが、本人が嫌がって今まで通院をしたことはないとのことでした。

「ひきこもりの子に小遣い6万円」は正しいのか?

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