国土交通省中部地方整備局は31日、少雨が5月から続いており、愛知県豊田市の矢作(やはぎ)ダムで貯水率が平年の半分程度の約43%になるなど一部のダムで水不足が懸念されているとして、渇水対策本部を設置した。設置は平成25年以来。
塚原浩一局長は、名古屋市内で開かれた会議で「最悪の事態を想定し、社会活動や河川環境への影響が最小限になるよう取り組んでほしい」と話した。31日現在の貯水量が約2100万立方メートルの矢作ダムでは、小雨が続けば9月中に枯渇する可能性があることも明らかにした。
同局によると、三重県松阪市の蓮ダムでも貯水率が平年の7割程度の約63%になっている。
同局の管内は岐阜、静岡、愛知、三重の4県と長野県の一部。