「金持ち県民、貧乏県民」ランキング トップは商才に長ける福井県、貧困に陥りそうなのは… (3/7ページ)

 「青森はテレビの視聴時間が日本一、カップ麺の消費量も日本一。長い冬を、家のなかでひっそりテレビを見て暮らしている。無駄も嫌いで、『お金を殖やす』商人気質は全然ない地域です。だから金融知識がなかなか身につかないのでしょう」(矢野氏)

 長崎県は、「消費者ローンを利用している人の割合」で4位、「緊急時に備えた資金を確保している人の割合」で36位と浪費家の一面を見せた。長崎といえば、鎖国政策がとられていた江戸時代、唯一世界に港を開いていた県である。名物料理「ちゃんぽん」よろしく、海外のものでもなんでも受け入れてしまう心の広さが育まれた。また江戸時代に貿易で得た利益の一部が県民に支給されたという過去もあり、「あくせく働かない」おおらかさと、「今が楽しければいい」浪費家の県民性が根付いたという。

 最も金融知識がないのは山梨県

 ほかにも心配な県がある。正誤問題正答率で最下位につけたのは山梨県。「金融トラブルの経験者の割合」でも全国ワーストであり、「お金に弱い県」の烙印を押された格好だ。しかし山梨といえば甲州商人、むしろお金にはうるさいのでは? と矢野氏に聞くと、「無尽」の影響を指摘した。月1回程度集まり食事やゴルフをするグループのことで、金銭の互助組織を兼ねる。山梨では「無尽」に入っていないと選挙にも当選しないとも言われている。沖縄にせよ、山梨にせよ、“相互助け合い”の精神が根付いている県で「金融リテラシー」が低いとは皮肉な話である。

(プレジデント社より引用)

(プレジデント社より引用)

 正誤問題正答率で下から3番目に低いのは山形県。米沢藩の時代には「日本一の貧乏藩」との誹りを受けるも、その後、名君の呼び声高い上杉鷹山の藩政改革により、清貧をよしとする県民性が根付いた。そのおかげか、損をするくらいなら投資をしない「損失回避傾向」は全国トップ。こうしたお金に関して冒険しない気質が金融知識の低さに結びついたと推測できる。

 「山形は東北のなかでも一番お金にシビアなところ。1年間の収入に対する預貯金の割合が、全国13位。共働き率も全国1位。お金を殖やす意識は低くても、しっかり『貯め込んでいる』ということです」(矢野氏)

 まじめに働くのはいいが、低金利時代に“貯めこむだけ”では非常に心配である。

金持ち県第1位は商才に長ける「福井県」

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