記憶力は減退、勉強が苦痛… 40代で英語を習得するのは遅すぎるのか? (3/3ページ)

 一方、英会話講師のニック・ウィリアムソンさんは、「外国語の習得経験がある教師を選んだほうがいいです。生徒の気持ちがわかるから」としたうえで、「日本人は難しく考えすぎ。フランス人のように間違っても積極的に会話をしたほうが、英語の上達は早いですよ」と背中を押してくれた。

 ドメの仕事で英語不要のためヤル気にならない

 「取引先は日本企業で、英語を使わない」というドメスティックなビジネスマンも多いだろう。だが、英語に接する機会は着実に増えている。京都市在住のジーエルアカデミア代表取締役の塚本亮さんは、「外国人観光客が増え、路線バスの運転手さんも、英語力が必要になっています」という。

 「私も昔は、英語を不要と考えていました。しかし、幅広い考え方をするハーフの先生が高校にいて、外国の人ともっと話したいと考えて勉強を始めたのですが、確かに世界観が広がりました」

 元帝京平成大学教授の後藤秀機さんも、「海外とのメールのやり取りなどでも役立ちます」と助言する。

 塚本 亮

 ジーエルアカデミア代表取締役。偏差値30台から独自の勉強法で同志社大学に入学。卒業後ケンブリッジで心理学を学ぶ。帰国後、心理学の知見と自身の経験を活かした英会話学校のジーエルアカデミアを設立。

 船津 洋

 児童英語研究所社長。1965年生まれ。米国カンザス州の大学で学んだ後、右脳教育の第一人者の七田眞氏に師事し、児童英語研究所に入社。著書に『子どもの「英語脳」の育て方』などがある。

 後藤秀機

 元帝京平成大学教授。1943年、東京生まれ。神経生理学者、医学博士。早稲田大学理工学部卒、東京工業大学大学院修了。著書に『先端脳科学者による1ヵ月かんたん英会話脳トレ』がある。

 柿木隆介

 自然科学研究機構生理学研究所教授。1978年、九州大学医学部卒業。ロンドン大学医学部研究員などを経て、2004年より現職。専門は神経科学。著書に『記憶力の脳科学』『どうでもいいことで悩まない技術』などがある。

 ニック・ウィリアムソン

 カリスマ英会話講師。シドニー大学で神経心理学を専攻。卒業後、東京学芸大学に研究生として来日。TVの司会も務める。著書に『中学レベルの英単語でネイティブとペラペラ話せる本』などがある。

 (ジャーナリスト 野澤 正毅 撮影=加々美義人、熊谷武二)(PRESIDENT Online)