なぜ人事部はラグビー出身者を好むのか マツコは「野球部は十中八九、クソ野郎」 (3/5ページ)


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 共通するのはチームワーク力を問われる団体競技であることだ。ラグビー部の魅力について大手サービス業の人事課長はこう語る。

 「『ラグビーをやっていました』と言うだけで買いですね。元気と馬力があるのは当然ですが、チーム全体のことを考えて行動する訓練ができている。ポジションごとに一人ひとりの役割が明確ですし、自分がチームに貢献するために技能を磨く資質も備わっていると思います。先輩・後輩の上下関係に忠実で、部下に使えば最低限でも言われたことをやる。特に営業は人に好かれてナンボの世界です。理屈もいいですが、親近感が感じられる人間的魅力を持った学生はいいですね」

 同社は採用数の3分の1が体育会系出身者。ラグビー部出身も多いそうだ。

 ■マツコ・デラックス「野球部出身者の十中八九はクソ野郎」

 一方、同じ団体競技でも“役割”を重視している人事担当者もいる。半導体関連企業の人事部長はこう指摘する。

 「野球部やサッカー部のエースとして活躍した人はそれなりに評価しますが、中には持ち前の運動能力だけでエースになった人もいます」

 野球部は大学スポーツにおいてたしかに花形だが、野球部信仰に口をはさむ人はいる。たとえば、タレントのマツコ・デラックスさんだ。8月7日夕方のTOKYO MX「5時に夢中!」に出演し、こう断言した。

 「名門野球部出身者が、この世界、テレビ局とか(広告)代理店とか、よくいるけど、十中八九、クソ野郎だから」

体育会系社員の寿命は30代までなのか?