「大阪あいねっと」開設へ向けて話し合う竹田幸代さん(右から2人目)ら参加団体の関係者=大阪市西区【拡大】
近年は高齢化により、緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などによる中途視覚障害者が増加。2030年には200万人に達するという予測もある。
「盲学校などとのつながりのない中途視覚障害者は、相談窓口や具体的な支援を行う施設を見つけるのはとても難しいんです」。竹田さんは自らの経験を踏まえて訴える。
◆残された視力を活用
「スマートサイト」は、米国眼科学会が05年に開設したウェブサイトが発祥。両眼とも視力が0・5以下、視野が正常の半分以下など一定の条件の患者に渡すリーフレットを、眼科医がダウンロードできるようにした。
「大阪あいねっと」は、大阪府眼科医会をオブザーバーに、府・市の視覚障害者福祉協会など9団体が連携。近く、府眼科医会のホームページを通じて利用できるように準備を進めている。
府眼科医会の医師は、リーフレットの提供とともに、視覚障害者の残された能力を最大限活用し、生活の質向上に役立つ「ロービジョンケア」など、医療面でのフォローにあたる。