優秀な新卒を「早く確保したい」 インターンで“内定”もらえる、本当か? (3/6ページ)


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 インターンシップ増加の理由

 この数年間でインターンシップを実施する企業は年々増加しており、また、参加学生も増加しています。なぜ、この数年で増えたのでしょうか?

 インターンシップを実施する企業が増加した背景として、1つは、新卒採用が「売り手市場」になっているため、企業が学生に早く接触したいと考えるからです。就職活動中、学生は、一定数の企業の選考にしか進みません。時間的な制約があるため、興味がある企業の全ての選考に参加できないのです。

 企業としては、優秀な学生に自社の選考を受けてほしい。そのためには、まずは自社を知ってほしいと考えます。そのため、解禁時期より前から活動ができる「インターンシップ」に注目が集まったのです。

 2つ目として、新卒採用のスケジュールが後ろ倒しになり、採用広報解禁までの時間に余裕ができたことが挙げられます。これまで企業は、主に大学3年生、大学院1年生を対象に夏(学生の夏休み中)にインターンシップを実施していました。

 ところが、16年度新卒採用から新卒採用のスケジュールが後ろ倒しになりました。それまでの12月広報解禁、4月選考解禁を、それぞれ3月、8月に変更したのです。その結果、早く学生と接点を持ちたい企業が、広報解禁前の動きを積極的にしました。そして、夏だけでなく、秋や冬にもインターンシップが実施されるようになったのです。

 特に冬(1月~2月)は、実施企業が多く、夏よりも実施企業数が上回るようになりました。理由は簡単です。新卒採用の広報解禁の直前に企業を知ってもらう。そして、解禁とともにその企業へ応募、選考へとひと続きにつなげたいためです。インターンシップで学生と出会ってから時間がたってしまうと、学生がその企業の印象、イメージを失っていく可能性が高くなり、応募や選考につながりにくくなります。

メリット多いインターンシップ…本当に「内定に有利」なのか

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