上司を説得するときの「最強の話し方」 優秀な人がやりがちな間違いとは? (1/3ページ)

【藤田尚弓の最強の話し方】

 何度言っても部下が理解してくれない。営業先でいまいち会話が盛り上がらない。皆さんもそんな体験があるのでは? この連載ではコミュニケーション研究家でアップウェブ代表取締役の藤田尚弓が、ビジネスシーンを上手く切り抜ける「最強の話し方」をご紹介していきます。

 第一回は、正しいことを主張しているのに、相手に受け容れてもらえないケース。主張を受け容れてほしいときに心がけるべきなのは、説得より納得です。主張や提案が通りやすくなる「最強の話し方」をご紹介します。

(Getty Images)

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まずは否定系の言葉を避けることから

 現実的には難しいA案を主張する上司に、実現可能なB案を採用するよう説得したいとします。皆さんはこんな言い方をしていませんか?

(よくあるNG例)

「でも、A案だと納期に間に合いません」

「でも」「しかし」「そうは言っても」といった全文を否定するような接続詞は、心理的な反発を引き出しやすくする要注意ワード。相手を攻撃するつもりがないのであれば、説得のシーンではカットするのがセオリーです。

(否定形接続詞をカットした例)

「でも、A案では納期に間に合いません」

「A案では納期に間に合いません」

 否定形の接続詞をカットしても意味は十分通じます。さらに否定形のニュアンスを減らす言いまわしに変えてみましょう。

(否定のニュアンスを減らす言い回しの例)

「A案では納期に間に合いません」

「納期に間に合わせるためにB案を提案します」

 説得する際、私たちはついつい相手の主張を崩したくなります。しかし否定のニュアンスを全開にしてしまうと、相手が逆に主張を変えにくくなることがあります。否定系の言葉は避け、出来る限り否定のニュアンスを減らす言いまわしを考える。これが説得をする際の第一歩なのです。

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