松くい虫被害木をバイオマス燃料に長野県、有効活用へ新モデル (1/2ページ)

松くい虫の被害により赤茶けたマツ林が広がる安曇野市内の山林(長野県林務部提供)
松くい虫の被害により赤茶けたマツ林が広がる安曇野市内の山林(長野県林務部提供)【拡大】

 松くい虫の被害にあい松枯れした木(被害木)を有効活用するため、長野県は、木質バイオマス燃料として再利用する試みに乗り出す。被害木の処理はこれまで、被害の拡大を防ぐため、薬剤くん蒸による伐倒処理が原則だった。だが、細かく裁断してチップ化することで、木質バイオマスを使う発電所など、外部への搬出ができるようになる。県の松くい虫被害は全国で最悪の被害量といい、事業化が進めば、防除にも資するとの期待が出ている。(太田浩信)

■有効活用に期待

 松くい虫被害は、マツを好物とする体長約3センチのマツノマダラカミキリが、同約1ミリのマツノザイセンチュウをマツに運んでくることで発生する。マツノザイセンチュウが樹体内に入り込んで増殖し、枯らせてしまうためだ。

 試みは、近隣にバイオマス発電所がある場所などで実施する。被害木を現場やその周辺で1・5センチ以下のチップにした上で搬出。チップは、近隣の木質バイオマス発電所やボイラーの燃料として利用される。

 これまで廃棄処分としていた被害木をエネルギーとして再利用できることが、最大のメリットだ。

 県では初めての試みで、効果を検証した上で課題を洗い出し、事業化の可能性を探る。同時に、他の地域でも被害対策として有効活用できるか検討する考えだ。

 事業体としては、市町村や森林組合などの林業事業者、NPO法人などを想定しており、2地域での事業採択を予定。それぞれ250万円を上限に補助するという。

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