【高論卓説】何歳まで働けるのか 人生二毛作、「楽しさ」追求に意義 (2/3ページ)

 現在82歳で現役バリバリの郡山さんは人生二毛作時代の今、これまでのキャリアとは全く違った職種にチャレンジして人生を二度楽しんではと提案する。

 だが、現実は高齢求職者、それも特に男性は社長をやりたい人ばかりで肩書にこだわり過ぎるという。学歴も前職の肩書も忘れ、人生の後半戦を新しい自分として楽しむことが成功の秘訣(ひけつ)であるのにかかわらずだ。

 筆者の米国に住む友人は大手航空会社をリタイアして、今は週3日、近所のゴルフ場でパート勤めをしている。小遣い稼ぎも目的だが仕事の後、無料でハーフを回れるのが最大のベネフィットと言って笑う。

 日本の友人は霞が関の役人だったが、今はパートで老人ホームの送迎バスの運転手をしている。海外生活も長かったので週に一度、ホームのお年寄りに英会話も教えている。80歳のご婦人が英検3級に受かったと喜んでいた。

 日本は長寿国といわれているが男女とも平均寿命と健康寿命の間には9歳の差がある。つまり、死ぬ前の9年間を日本人は日常生活に何らかの制限があり、ゆえに医療機関の世話になっているという事実がある。これが国の老人医療費を破綻に追い込む主たる原因である。末期の寝たきり老人に高額な延命治療を施して平均寿命を伸ばすより、健康寿命を延ばして平均寿命との差を縮める戦略に投資する方が賢明である。

重要なのは“愉快で楽しい”こと