【書評】『バーリトゥード 格闘大国ブラジル写真紀行』井賀孝・著


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 ■16年間撮り続けた闘いの記録

 「バーリトゥード」は「何でもあり」を意味するポルトガル語。身体能力の限りを尽くして素手で戦う総合格闘技のことだ。格闘家で山伏でもある肉体派写真家が、16年間にわたって“闘って撮る”というスタイルで続けたブラジル取材を、写真と文で振り返る。

 言葉が通じなくても、まずは現地のジムを訪ねていって強者たちと組み合う。そんなシンプルで過激な行動が、記録者と格闘家との壁を取り去る。

 被写体との距離感が近い。熱気が伝わってきて、身体を動かしたくなってくる。道場やジムを通じて眺めるブラジル社会の姿も読みどころ。(3888円、竹書房)

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