【広角レンズ】「室町本」に熱視線 現代に重なる!?中世史が面白い (1/3ページ)

『応仁の乱』や『観応の擾乱』など“室町本”を店頭に積む書店も=東京都千代田区の三省堂書店神保町本店
『応仁の乱』や『観応の擾乱』など“室町本”を店頭に積む書店も=東京都千代田区の三省堂書店神保町本店【拡大】

 日本史の2大売れ筋ジャンルといえば、戦国時代と幕末。そんな出版界の“常識”に、最近異変が生じている。従来それほど人気があるとはいえなかった室町時代を扱った硬派の歴史書が、相次いでベストセラーとなっているのだ。その背景は-。(磨井慎吾)

                  

 「もともと、2万~3万部も売れればいい方かなと思っていた。こんなに売れたのは完全に想定外」

 そう語るのは、昨年10月に刊行された『応仁の乱』(中公新書)の著者で国際日本文化研究センター助教の呉座勇一さん(37)。室町後期に発生し、名のみ高いが実態はあまり知られていない大乱を畿内中心に描いた同書は、8月末に41万部に達した。

 中公新書は特に歴史ジャンルの充実で知られるが、その歴史物の中でも昭和59年刊の『元禄御畳(おたたみ)奉行の日記』(神坂次郎著、41万8千部)に迫る歴代2位の部数になるという。

 呉座さんは大ヒットの背景について「分からないというのが正直なところだが、強いて言えば読者が現代と重ねているところがあるのでは」とみる。「応仁の乱では登場人物がみな読みを外し、想定外の事態に右往左往している。織田信長や坂本龍馬のような英雄が乱れた世の中を主体的に立て直すストーリーよりも、現代社会ではそちらの方がリアルに感じられ、共感されたのではないか」

 ◆マイナーにも光

 『応仁の乱』の好調を受け、室町時代のよりマイナーな戦乱を扱った本もベストセラーになっている。

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