【広角レンズ】「室町本」に熱視線 現代に重なる!?中世史が面白い (2/3ページ)

『応仁の乱』や『観応の擾乱』など“室町本”を店頭に積む書店も=東京都千代田区の三省堂書店神保町本店
『応仁の乱』や『観応の擾乱』など“室町本”を店頭に積む書店も=東京都千代田区の三省堂書店神保町本店【拡大】

 同じ中公新書から7月に刊行された『観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)』は、室町幕府の草創期、征夷大将軍である足利尊氏と政務の大半を担った弟の直義(ただよし)の対立を軸に生じた内乱をテーマに、6万8千部という硬派歴史書としては異例のヒット作となった。

 著者で国立台湾大学助理教授の亀田俊和(としたか)さん(43)は「これまでの歴史研究者は、日本中世史が持つ面白さを一般向けの本で伝えることにあまり熱心でなかった」と指摘。その上で「近年、呉座さんや(山梨県立中央高校教諭の)平山優さんらSNSで積極的発信を行う歴史家の本がいくつも刊行され、中世史の面白さに気づく人が増えてきていた。『応仁の乱』はそうした蓄積の上でヒットし、その流れで私の本も背中を押してもらったのでは」と分析している。

 ◆大家から“応答”

 若手歴史学者による室町本の反響を受け、大家からの“応答”も出ている。

 講談社選書メチエは10月、享徳3(1454)年に関東地方で生じ、30年近く続いた大規模な内乱をテーマとした『享徳の乱』を刊行する。著者は東京都立大名誉教授で中世東国史研究の泰斗、峰岸純夫さん(85)。昭和30年代に「享徳の乱」という歴史用語を提唱し、定着させた本人でもある。戦国時代は応仁の乱より13年早く関東で始まり、応仁の乱自体も実は享徳の乱が波及して起きたもの-というのが、峰岸さんの年来の主張だ。

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