田園都市線で増え始めた「負け組物件」 価値が下がる“かつての新興住宅街” (3/5ページ)

人口減や都心回帰で、今は人気のエリアも価値がジリ貧に?(写真はイメージです)
人口減や都心回帰で、今は人気のエリアも価値がジリ貧に?(写真はイメージです)【拡大】

 中心地へのアクセスという無上の価値

 たしかに、景気でも株価でも不動産価格でもそうですが、急に上昇したものは急に下落するのがセオリー。よって、オリンピック後の景気後退は、ある程度仕方がないことです。ただ、過去の開催国の景気の変遷を見てみると、決してすべての国が極端な不景気に苦しめられていたわけではありません。

 最近だと、イギリスやオーストラリアのような経済規模が大きい国は、オリンピック前後の景気変動は比較的小さくなっています。逆に、経済規模の小さな国に関しては、オリンピック開催の経済的負担が大きいせいもあって、景気の下振れの勢いが強く、長期的な不景気に突入している例もあります。しかし、日本は経済的には成熟しているので、景気の減速は限定的という見方もできます。

 このように考えていくと、オリンピック後の景気後退はあるとしても、それは限定的なものであり、基本的に湾岸エリアを含む好立地エリアの物件価格は、一時的に上下動しても、暴落したまま放置されることは考えづらいといえます。なぜなら、湾岸エリアには、銀座、新橋、日本橋、大手町、丸の内などの東京の中心地にアクセスしやすいという大きなメリットがあるからです。今後、日本経済が縮小して国の勢いが衰えても、銀座をはじめとする隣接エリアのブランドが地に落ちることは考えにくいでしょう。

 東京の湾岸という場所は、地震による津波被害があるのでは? と不安視する声もあります。もちろん、津波被害に遭う可能性はあります。東京湾は内海なので、東京湾内が震源地でなければ、大津波に飲み込まれるようなことはないかもしれませんが、ある程度の津波被害は十分起こりえます。

 しかし、大規模な震災ともなれば、湾岸エリアに限らずどこにいようと危険です。東京の場合、東側よりは地盤が強いといわれる西寄りの武蔵野台地で不動産を探すという手はあります。だからといって、武蔵野台地であれば絶対安全というわけでは必ずしもないのです。

 実際は不確定要素の多い津波のリスクより、日常の利便性を重視する人のほうが多いのでしょう。よって、将来の湾岸エリアが、高齢化と空き家化の進む第二の多摩ニュータウンになるような事態は起こりづらいといえます。

田園都市線沿いでは下落エリアがどんどん増えていく

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