【被災地を歩く】完全復興の女川魚市場 「サンマの町」にまだ来ぬ秋 宮城 (2/3ページ)

5月に全ての施設が完成した女川魚市場。準備は万端なのに、肝心のサンマを積んだ船がなかなか訪れない=21日、女川町宮ケ崎
5月に全ての施設が完成した女川魚市場。準備は万端なのに、肝心のサンマを積んだ船がなかなか訪れない=21日、女川町宮ケ崎【拡大】

 さらに、隣接する買受人協同組合では今月、魚介類を保存するための氷製造工場ができあがった。市場の関係者らは「ようやくフル稼働がはじまってこれからというところ」と気勢を上げていた。

 ところが今シーズン、なかなかサンマが揚がってこない。市場に初めて姿を現したのは20日。石巻市船籍の「第1栄久丸」と青森県八戸市船籍の「第2源栄丸」から計85トンが次々と水揚げされ、ようやく女川に秋を運んだ。市場によると、昨年より15日遅く、記録が残っている平成21年以降最も遅かった。第1栄久丸の浅野新二漁労長も「なかなか取れなくて大変だった」と苦労を語った。

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 「もういっちょ!」

 それでも、入札で業者からかかる威勢のいい掛け声は、喜びで弾んでいたように聞こえた。女川魚市場買受人協同組合の高橋孝信理事長(72)も「待っていましたという気持ち。町は盛り上がっていくだろう」と期待する。一方で、「こんなに小さなサンマは初めてだ」と驚きを隠さなかった。ただ、サイズの代わりに味と形のいいものが多く揚がったという。「消費者に納得してもらえるかは不安だが、鮮度と味はとてもいい。ぜひ味わってほしい」と話す。

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