【被災地を歩く】完全復興の女川魚市場 「サンマの町」にまだ来ぬ秋 宮城 (3/3ページ)

5月に全ての施設が完成した女川魚市場。準備は万端なのに、肝心のサンマを積んだ船がなかなか訪れない=21日、女川町宮ケ崎
5月に全ての施設が完成した女川魚市場。準備は万端なのに、肝心のサンマを積んだ船がなかなか訪れない=21日、女川町宮ケ崎【拡大】

 不漁は毎年開かれている「おながわ秋刀魚収獲祭」にも暗い影を落とした。焼いたサンマや、すりみ汁を提供するこのイベントでは、すべて女川で水揚げされたサンマを振る舞ってきた。それだけに、女川祭の実行委員会の担当者は水揚げの先行きの不透明さから一時は中止も検討したという。

 だが、今回は20年目の節目。「これまでサンマの町としてやってこれたのは皆さんのおかげ。どんな手段でもやろう」と奮起し、市場関係者や委員らが話し合いを重ねた。国内の流通市場からサンマを確保、当初予定の24日開催に踏み切った。例年好評だったサンマ箱詰めの格安販売を中止するという苦しい選択を余儀なくされたが、昨年までの2倍、1万匹の炭火焼きサンマを無料で提供する。

 震災翌年にはがれきを引き受けた東京への“お礼”として、漁業関係者が日比谷公園(東京都千代田区)でサンマ1万匹、すりみ汁1万杯を提供したこともあった。町が誇るサンマは、秋の訪れとともに人々に笑顔をもたらしてきた。

 女川に届く“幸”を、誰もが待ち焦がれている。(千葉元、写真も)

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