五輪後にくる大不況、どう乗り越える? 経済評論家がすすめる3つの秘策 (2/4ページ)

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 次の「まとめ払い」でお得になる代表的なものといえば保険。例えば、生命保険を年払いにすると、年間保険料が2.5~5%程度安くなる。仮に月々2万円の保険料なら、年に6000~1万2000円も浮くわけだ。「じつは火災保険の保険料も10年分まとめて払えば年払いより約18%安くなります。地震保険も最長5年までまとめ払いが可能。このほか、国民年金保険料やNHK受信料など、探せばけっこうありますよ」。

 そして住宅ローンがある人には「ぜひ繰り上げ返済を」とアドバイスする。多くの人が利用する元利均等方式は、毎月の返済額の内訳を見ると、最初は利子ばかりを払っている状況。だから、繰り上げ返済でこの利息ばかり払っている期間を短くして元本を少しでも減らすのが合理的な方法なのだ。

 仮に、3000万円の住宅ローンを元利均等方式で期間35年、金利2%で借り、5年後に100万円を繰り上げ返済(返済期間を短縮)した場合、総支払額は約79万円減らせることになる。これはつまり、100万円投資したお金が179万円になるのと同じこと。「もし100万円を株に投資していたら、絶対179万円に増やせるとは限らない。そう考えると、繰り上げ返済は最も確実に儲かる投資」。

 以上3つを実践すれば、かなり節約できそうだが、「それで満足してちゃダメ。浮いたお金を月々貯金しなさい」と荻原さん。どんな貯蓄・運用法がお勧めなのか。

荻原さんが勧める貯蓄・投資先ベスト5