マネー誌の「推し銘柄」で大損 “年収550万円”投資ビギナーの末路 (2/4ページ)


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 家計簿を見ると、収入に対して支出は投資に充てるための積立金を含めて使い切りの状態(毎月数千円の赤字)。現在持っている預貯金は60万円。手取り月収のほかに、夏・冬にボーナスが各約50万円(手取り)出ているのですが、毎月の投資用の積み立ての補填や、買い物、家族旅行などでほとんど残らないといいます。

 株損70万円を取り戻せ! 中流家計の「逆襲」

 預貯金60万円……。もし家族に不測の事態が起き、収入が途絶えたり、まとまったお金が必要になったりすれば、かなり不安が残る貯蓄額です。

 投資をするのには準備が必要です。投資を始めるより先に、最低限クリアしなければならない「貯蓄」を準備しておかなければいけません。

 貯蓄には(1)使う貯蓄、(2)貯める貯蓄、(3)増やす貯蓄の3種類があります。

 (1)使う貯蓄は、月々の生活費と毎月の収入ではまかなえない予定外の支出に対応するためのお金です。手取り月収の1.5倍が目安です。

 (2)貯める貯蓄は、万が一収入が途絶えても生活を続けていくための生活防衛資金です。手取り月収の6カ月ほどが目安。もし、教育資金、マイカー費用、住宅ローン頭金などを準備するのであれば、それぞれを「貯める貯蓄 教育資金」「貯める貯蓄 マイカー」と別枠で貯めていきます。

 (3)増やす貯蓄を始めるのは、この2つの貯蓄が整ってからです。つまり当面は使う予定も目的もない「余裕資金」のこと。この一部を投資に充てていきます。

 Nさんは(1)の使う貯蓄はクリアしていますが、(2)の貯める貯蓄が十分ではなく、(3)の増やす貯蓄も準備できていません。もともと投資を始められる状態ではなかったのです。よって、まずは万が一の生活防衛資金となる「貯める貯蓄」をしっかり準備できるように、生活費で圧縮できるところを探りました。

 ▼そもそも投資ができる「余裕資金」は持っていなかった

 Nさん家の家計管理はご主人。一見、財布は一つにまとまっているようですが、実際には夫婦別財布でやりくりをしているような印象も受けます。Nさん自身が管理する部分を圧縮するのはもちろんですが、妻が管理する食費など生活費部分も検討が必要なため、家計のすべてをご夫婦で共有しながら削減案を練っていきました。

 奥さんは今まで家計を十分把握していなかったので、初めは戸惑っていましたが、次第にお金の流れがわかってきました。

投資ができるほど貯蓄がなかった