「長崎の誇り」と祝福の声 文学賞カズオ・イシグロ氏の生まれ故郷 著作探す人も

1989年6月、ロンドンの自宅で電子ピアノを弾くカズオ・イシグロ氏(共同)
1989年6月、ロンドンの自宅で電子ピアノを弾くカズオ・イシグロ氏(共同)【拡大】

  • 「遠い山なみの光」を手にするカズオ・イシグロ氏=1982年、ロンドン(共同)

 「長崎の誇りだ」。ノーベル文学賞の受賞が決まった英国人小説家カズオ・イシグロさん(62)の出身地の長崎市では5日夜、出版関係者や市民から祝福や驚きの声が上がった。

 イシグロさんは、1945年8月9日の原爆投下の傷痕が残る長崎市で54年に生まれ、5歳で渡英するまで、その光景を見ながら成長した。

 被爆者の子「被爆2世」で、長崎で平和運動を続ける平野伸人さん(70)は「長崎ではこのところ、運動を引っ張る被爆者が相次ぎ亡くなり、打ちひしがれていた。明るいニュースで前向きになれそうだ」と語った。

 長崎市の出版社社長(70)は「長崎は昔から国際的な町で英国との関わりも深い。両国に縁のある人が賞をもらうのは素晴らしい」と話した。

 市内では著作を集めた特設コーナーや受賞決定を喜ぶパネルでお祝いムードを演出する書店も。店長の森田智佳さん(44)は「発表後、著作の予約を依頼する電話が相次いだ。長崎に明るい風が吹いた」と喜んだ。

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