日本の記憶…ノーベル文学賞のカズオ・イシグロ氏「5歳まで母の日本語を聞いていたので女性の日本語は分かる、男性のは…」 (2/3ページ)

ノーベル文学賞の受賞が決まり、笑顔で取材に応じるカズオ・イシグロ氏=5日、ロンドン(ロイター)
ノーベル文学賞の受賞が決まり、笑顔で取材に応じるカズオ・イシグロ氏=5日、ロンドン(ロイター)【拡大】

 1時間にわたり通訳を介して英語で行われた会見の最後では、「最後にみなさんにぜひおわびしたいのは、日本語がもっともっとできたら直接お話してこんなに時間をかけないですんだんですけど。理解力とか発言力が足りないので、みなさんにご迷惑をかけたことを、おわびします。日本語で直接お話できればよかったのですが」と苦笑い。

 司会の女性から「だいたい日本語はお分かりになるんですよね? 言っていることは?」とふられると、「5歳まで母の日本語を聞いていたので、おかしいことに女性がしゃべる日本語は分かるんです。男性のはまったく分からないんです」と英語で語り、会場を沸かせた。

 毎年、ノーベル文学賞の有力候補に名前が挙がる村上春樹氏とは、互いにファンを“公言”していることでも知られる。イシグロ氏は以前、文芸誌のインタビューで、村上氏について「もっとも興味ある作家の一人」と称賛。その理由について、「(村上氏は)国を超えた作家であり、現代文学の中で非常に関心を引く何かを象徴している。世界中の人は、日本文化に必ずしも関心がなくても、村上春樹に通じるものを感じる」などと語っていた。

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