結婚・出産経て輝ける日銀 (1/3ページ)

日銀金融機構局考査企画課長の植田リサ氏は数少ないコース転換経験者だ(ブルームバーグ)
日銀金融機構局考査企画課長の植田リサ氏は数少ないコース転換経験者だ(ブルームバーグ)【拡大】

 日本銀行金融研究所の鹿島みかり制度基盤研究課長が入行した1994年当時、女性職員は幹部候補の総合職も制服の着用が義務付けられていた。自前のブラウスにグレーのベストとスカートで、外出の際にはスーツ姿に。1日に何度も着替えを繰り返したこともある。着用義務が廃止になったのは99年だった。

 2002年に結婚し、娘2人を出産した。08年のリーマン・ショック時には帰れない日もあり、近くに住む両親に面倒をみてもらったこともある。14年からは2年8カ月、国際通貨基金(IMF)へ出向した。出張で海外を飛び回る中、同じくワシントン勤務だった夫が6対4の割合で子育てを担ってくれた。「振り返るととても恵まれていた」と鹿島氏は言う。

 寿退職当たり前から

 制服着用をはじめ、古い慣習が残っていた日銀で女性の活躍が目覚ましい。5月には女性の活躍推進の取り組みが優良として、厚生労働省が認定する「えるぼし」の第3段階(三つ星)を取得。「採用」「継続就業」「管理職比率」などの5分野全てで最高レベルの認定を受けた。今後、管理職である企画役以上の女性の割合も、15年時点の4%から23年までに10%に引き上げる予定だ。

 1986年入行の小高咲札幌支店長は男女雇用機会均等法1期生。「当時は行内結婚したら女性が辞めるのが当たり前」だったが、「意識は明らかに変わってきている」という。結婚しても普通に勤め、どちらかが単身赴任といった例もある。結婚や出産で辞めるという発想も今はない。

増える幹部登用