近代日本画の巨匠、横山大観の人物画105年ぶり発見 新たな手法を模索

 近代日本画の巨匠、横山大観(1868~1958年)の人物画「白衣観音」が、105年ぶりに見つかったと、東京国立近代美術館などが12日、東京都内で発表した。同館の鶴見香織主任研究員は「周囲から誹謗(ひぼう)されていた『朦朧体』から脱する、新たな手法を模索していた過程が分かる貴重な作品」と話している。

 同館と京都国立近代美術館で来年開く「生誕150年 横山大観展」で公開される。

 「白衣観音」はインドの風俗を念頭に置いて描いたとみられる絹本着色の作品で、縦約140センチ、横約113センチ。白い衣をまとった観音が水辺の岩場に腰掛けて、足を組んでいる。1908年に制作され、12年の「大観画集」に掲載されたが、その後所在が分からなくなっていた。

 展覧会では「彗星(すいせい)」(12年)などが初公開されるほか、画巻としては日本で最も長く、約40メートルに及ぶ「生々流転」(23年)も展示される。