最も危険な日常的行為は「座っていること」? 職場では1時間ごとに歩き回ると効果的 (1/2ページ)

 健康問題の専門家の多くは、最も危険な日常的行為は「座っていること」だと考えている。長時間座ることは喫煙と同様に有害で、その悪影響は後で激しい運動をしても相殺されることはないという。

 座る時間の長さと、糖尿病や高血圧、ある種のがん(特に女性)、不安神経症、早期死亡リスクとの関連を指摘する研究は数多くある。職場でスタンディングデスク(立った状態で使用する机)を使う人が増えているのも道理だ。だが、はやりものに手を出して飽きてしまった経験のある人なら、こうした斬新な机の人気が必ずしも長続きしないことは知っているだろう。また一方で、長時間座る生活を続けてもそれほど悪影響はないという研究結果も報告されており、スタンディングデスクの有用性についても議論がある。

 立っても座っても使える、高さ調整可能なデスクの提供は米国で急速に増えており、ある調査によれば米企業の44%が導入している。北欧諸国では既に一般的で、ドイツでは労働者の約16%がスタンディングデスクを使用する。デスクにセンサーが内蔵され、座っている時間を測定してバイブレーションで座りすぎへの注意を促すようになる日も近いだろう。

 19世紀の職場には高い机しかなく、労働者にとって座るという選択肢自体がなかった。座る習慣が広まったのは、肉体労働に従事する人が少なくなった20世紀になってからだ。公衆衛生の専門家らは、その頃から警鐘を鳴らし続けてきた。

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