1人暮らしのシニアとペット ともに老いへの備えを (1/4ページ)

2匹の愛犬に定期的に健康診断を受けさせている飼い主の歌川知子さん(中央)。自分がもしもの場合を考え、愛犬の引受先も決めている=横浜市中区
2匹の愛犬に定期的に健康診断を受けさせている飼い主の歌川知子さん(中央)。自分がもしもの場合を考え、愛犬の引受先も決めている=横浜市中区【拡大】

 1人暮らしのシニアにとって自宅で飼うペットたちは癒やしであり、喜びを分かちあえる存在だ。ペットから寄せられる信頼と愛情は、前向きに生きる気力を呼び起こす。しかし、人間と同様に、ペットも年を取り、病気や介護など高齢動物ならではの問題も生じてくる。自らの老いへの準備とともに、ペットの老いにも備えたい。(村島有紀)

                   

 月に1度の検診

 「はい、オッケー、おしまいだよ」

 横浜市中区の関内どうぶつクリニック。獣医師の牛草貴博さん(43)が、2歳のロングヘアチワワ、レオ君に優しく語りかけた。

 飼い主は、同市西区で1人暮らしをする会社役員、歌川知子さん(74)。レオ君の他、10歳のロングヘアチワワ、ポロ君も飼う。「1人暮らしだと、食事のときにも話し相手がいないけど、犬がいれば“会話”もでき、精神衛生上とてもよい」と笑顔で話す。

 以前飼っていた愛犬を10年前、悪性リンパ腫で失った経験から、ペットの健康管理のために月に1度は同クリニックで健康診断を受けている。費用は1回千円。「私にとっては家族同様。言葉が通じないからこそ、少しでも体調がおかしいと感じたら診てもっています」と歌川さん。獣医師の牛草さんは「元気なときの状態をよく分かっているので、異常があったときに気づきやすい。病気になってから来院するのではなく、検診をきっかけに日頃から何でも相談できる関係性を築くことで、高齢者も安心してペットを飼うことができる」と語る。