富裕層の私が月100万円分の肉を食べる理由 実は美味さが目的ではない (4/7ページ)

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 旧石器時代食 昼も夜も生の肉を焼いて食う

 農耕文明が始まってわずか1万年ですが、その期間では人類の遺伝子は農耕文明に適応することができず、旧石器時代の先祖と同じような食事こそが人類の遺伝的な特質に合った理想的な食事法だという考えです。狩猟採集民のような食生活(糖質制限)を送れば、健康でいられる。心臓病や高血圧、糖尿病、がんなど、現代人を苦しませる病を予防できるのではないかというのです。

 旧石器時代には当然、歯ブラシもありませんでしたので歯も旧石器時代食をとって過ごす4週間は一切磨きません。実践した結果は4週間もの間、歯を磨かなかったにもかかわらず、歯茎からの出血は減り、歯周ポケットも改善された、というものでした。

 今、糖質制限と銘打った加工食品がたくさん発売されていますが、可能な限り旧石器時代食のように糖質摂取を徹底的にやめるのは当然ですが、非加工の肉も避けることになります。よって、現代ではおのずと食費が高くつくことになます。僕の標準的な食事は、昼は鉄板焼き、夜はステーキか焼き肉というものです。生の肉を焼く。シンプルな料理です。

 夜は西麻布の松坂牛焼肉店「東海亭」1万円コース

 添加物が入っている可能性のある加工肉(ソーセージ、ロースハムなど)、残留農薬が入っている可能性がある加工食品は一切口にしません。これらは安くておいしく腹持ちもいいですが、先ほども述べた通り、富裕層にとって食事は腹を満たすことが目的ではありません。

 ソーセージなどの加工肉はウインナーソーセージ1本あたり25秒、ロースハム1枚あたり19秒、ジャンボフランクフルト1本あたり1分14秒寿命を縮めると言われています(『それで寿命は何秒縮む?』半谷輝己著・すばる舎)。

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