子供に“直球”を投げる親の末路… 中学受験は「親の器の大きさ」がすべて (1/5ページ)

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 中学受験のシーズンまで残り4カ月。しかし、この時期、夏休みに勉強した子供ほど「どうせ自分なんて病」を発症し、スランプに陥りやすいのだという。スランプの原因は何だろうか。脱出のカギは、親が子供に向き合い、迅速な対処をできるかどうか。わが子を合格に導く声かけとはどんなものか--。

 デキる子ほど9月以降に「どうせ自分なんて病」になる

 「わたし、何をやっても高得点が取れない気がするんですよね」

 ある日、わたしが代表を務める中学受験塾に通う小学6年生の女の子がつぶやいた。こうしたネガティブな発言は毎年9月頃から頻繁に聞かれるようになる「恒例」のもの。「何をやっても、ぼくはうまくいかないんです」「わたし、バカだから同じクラスの○○さんには絶対にかなわない」……。

 わたしはこれをひそかに「どうせ自分なんて病」と名付けている。

 子供たちに共通するのは「真面目な子」であるという点だ。この夏は朝から晩まで受験勉強に懸命に励んできているし、客観的に見ても悪い成績状況ではない。むしろ夏の学習で確かな手応えを感じた子たちばかりである。

 これが自負心の裏返しである「謙遜」ならよい。あるいは、悪い成績結果をいつか取ってしまうことに備えての「事前の言い訳」なら、感心はしないが、まだ理解できる。

 ところが、そういう子たちは本当に意気消沈しているようなのだ。自信を持って入試に臨めるはずの子供たちは、なぜ「どうせ自分なんて病」を発症してしまうのだろうか。

「理想」と「現実」のギャップに苦しむ受験生