関西女子短大・永田教授に聞く ユーカリ配合ガムで症状改善 (1/2ページ)

ユーカリの木の上でゆったりとくつろぐ野生のコアラ
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 ■歯周病予防

 細菌の感染によって発症する歯周病は、初期のうちは痛みなどの自覚症状がほとんどなく、成人の歯の喪失の主たる原因となっている。早期発見、予防が不可欠だが、コアラの大好物のユーカリに歯周病の予防効果があることは意外に知られていない。ユーカリ抽出物配合のチューインガムでの摂取を提唱する関西女子短大歯科衛生学科の永田英樹教授に聞いた。

 人対象に比較試験

 --ユーカリ抽出物配合のチューインガムの歯周病予防効果を研究している

 「まずは、歯周病菌を入れた試験管の中にユーカリの抽出液を加え、菌にどのような影響をもたらすかを調べました。その結果、菌が増殖しなくなることや菌のタンパク質分解酵素の活性を抑制することが分かり、2003年に日本語の雑誌に、06年に欧州の細菌関連の雑誌に論文が掲載されました」

 --08年には、人を対象にした比較試験を米国の歯周病学会雑誌に公表した

 「20~40代の男女約100人について、チューインガムの中に(1)高濃度のユーカリ抽出物を配合(2)低濃度のユーカリ抽出物を配合(3)何も配合しない-のグループに分け、ガムを1日5回、5分間ずつの摂取を12週間実施しました。そして歯垢(プラーク)の量、歯茎の炎症の程度、歯周ポケットの深さ、歯茎からの出血の有無を調べました。その結果、何も配合しない場合と比べて、高濃度、低濃度のユーカリ抽出物を配合したガムを摂取した場合、いずれの項目においても有意な症状の改善がみられました」

 --安全性の実験も行った

 「最初の実験に比べて3倍のユーカリ抽出物を4週間摂取した結果、顕著な副作用はありませんでした」

日本人成人の約8割が歯周病