どうする薬局の外国人対応 正しい服薬へツール開発急ぐ (1/3ページ)

自作の会話帳を広げて示す薬剤師の広瀬明香さん=東京都江東区の「のぞみ薬局」
自作の会話帳を広げて示す薬剤師の広瀬明香さん=東京都江東区の「のぞみ薬局」【拡大】

 訪日外国人は平成25年に初めて1千万人を超えて28年には2400万人に達し、東京五輪・パラリンピックに向け、さらに増える見込みだ。医療機関と並んで、調剤薬局での外国人対応をどうするのか。各地の薬局や製薬業界ではさまざまなツールを開発し、正しい服薬を支援する取り組みを急いでいる。

 実用英語で接客 東京都千代田区のアイン薬局大手町店は、同じビルに外国人ビジネスマンや観光客がよく利用するクリニックがあり、1日6、7人が訪れることも珍しくない。運営会社「アインファーマシーズ」(札幌市)は、実用英語の試験で一定の点数を取った人を配置している。

 薬局長の三田寺美穂さんによると、処方については診察した医師が一定の説明をするが、正しく服薬してもらうには薬局での丁寧な説明も欠かせない。外国人向けの薬袋と説明書を用意し、日本人と同様に食後・食間などの飲むタイミングや、服用する期間、吸入薬では器具の使い方などを口頭で説明する。外国人は、聞いた内容をメモする人が多いという。

 文化や制度の違いも大きく、三田寺さんは「米国では粉薬を飲む習慣がないらしく、水に溶かすのかと聞かれたりします」と話す。英語以外の対応では、医療専門の電話翻訳サービスとも契約し、万全を期している。