警備員がランウェイに 仙台で22日「国内唯一」のショー (1/2ページ)

平成27年に仙台市内で初めて開催された「セキュリティ・ランウェイ」(宮城県警備業協会青年部提供)
平成27年に仙台市内で初めて開催された「セキュリティ・ランウェイ」(宮城県警備業協会青年部提供)【拡大】

 若者に「警備員はかっこいい」と認識してもらい、人材難の解消と働く人たちの自信につなげようと、業界で働く若者たちが出演するファッションショー「セキュリティ・ランウェイ」が22日、宮城県警備業協会(千葉英明会長)主催の「警備業セキュリティフェア」の中で開催される。平成27年に全国初の試みとして行われて以来、3回目。今回は初めて県外の業界若手も参加する。

 ショーを企画した県警備業協会青年部、夏原潤さん(41)は、「警備員は処遇もまだまだ低く、少し近づきがたいイメージを持たれているが、実際はどこでも見かけるごく普通の若者。びしっと制服を着こなし、一般の人に格好よいところを披露するとともに、自身でも『警備員であること』に強い誇りをもってほしいと考えた」と語る。

 出演するのは、県内の交通誘導や施設、コンサート会場などの現場で働く18~27歳の男女で、5組10人。私服姿でランウェイを歩いた後、通常の制服を着こなして歩く構成。岩手県と福岡県の警備業協会青年部から2組4人も参加する。

 全国警備業協会(会長・青山幸恭綜合警備保障=ALSOK=社長)によると、警備業を含む保安の職種は現在、深刻な人材難に悩んでいる。厚生労働省がまとめた28年の同職種の有効求人倍率(全国)は7・22倍で、全職種の平均1・36倍を大きく上回る。また、60歳以上の従事者が4割を超えている。