【書評】『英語の品格』ロッシェル・カップ、大野和基共著 日本人英語の「常識」はウソだらけ 品格のある「本物の英語」を学ぶ一冊 (1/2ページ)

『英語の品格』ロッシェル・カップ、大野和基共著
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 「『Please(プリーズ)』を使っていれば、とりあえず英語は丁寧になる」「英語は3語でなんとかなる」--巷ではそういう「常識」がまかり通っているが、本書はそんな日本人英語には多くの誤解が存在し、場合によってはトラブルの元にさえなる、ということが分かる1冊。

 他にも日本人が勘違いして覚えている間違った用法、学校では正しいと教えられたのに実際には存在しない文法などについて分かりやすく解説している。加えて、基本的な単語を用いた、初心者でも簡単に覚えられる丁寧な表現も多数つまっている。

 著者のロッシェル・カップは、日本とアメリカを股にかけて活躍するアメリカ人経営コンサルタント。そして、大野和基は、世界を飛び回り英語を駆使して取材を行う国際ジャーナリストだ。日本語と英語に精通したふたりがビジネスや日常生活ですぐに役立つ品格のある本物の英語を伝授する。

 帯の推薦文として小林克也氏は、「礼儀正しく心温かい日本人。この本はあなたや僕に合っています」と書いているが、カジュアルな英語に汚染されている日本人が自分たちの原点である「丁寧な国民性」に立ち返って英語を学べる貴重な1冊だ。

 日本人の多くは日本語が最も難しく、英語が比較的簡単であると思い込んでいるようだが、話し言葉としてみた場合、まったくその逆である。英語は最も難しい言語の一つで、日本語が最も簡単な言語の一つであることは案外知られていない。その理由として英語はどの言語と比べても圧倒的に語彙が多く、話すときでさえも日本人からみると難しい単語を使うこと、使う語彙が社会的な地位をそのまま表すこと、文法や発音が不規則(文字と発音が一致しない)であることが挙げられる。

日本人だからといって、大目に見てもらえない

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