伝え方の9割は「声」と「表情」で決まる 子どもに伝わるしかり方 (1/4ページ)

 「『どうしてできないの?』と、子どもをしかっても問題行動は解決しません」。発達障がいの専門家で、精神科医の西脇俊二氏はそう言います。「ちゃんとしなさい」ではダメ。それでは具体的にどう伝えればいいのか。子どもとのコミュニケーションをとるうえで、親が意識するべきポイントを解説します--。

 ※以下は、西脇俊二『発達障がいの「子どもの気持ち」に寄り添う育て方』(日本実業出版社)より一部を再編集したものです。

 怒る、しかる教育は、まるで意味がない

 厳しいことをいうようですが、親や先生が子どもの言動に対して、怒ったり、しかったりすることは、まるで意味がありません。

 なぜなら、怒る教育というのは「大人が強い」という力関係によって成り立っているからです。また、子どもに力関係でものごとを教えると、力関係でものごとを考えて、解決しようとする人になります。

※写真はイメージです(Getty Images)

※写真はイメージです(Getty Images)

 たとえば、「叩かれて育った子は叩くようになる」などは典型的なケースです。基本的に、親が子どもを「怒る・しかる」のは、子どもが困った行動を取るときです。つまり、子どもの困った行動は、「親が正しい行動を教えていなかったから」ともいえます。

 一般的に、日本の親は子どもを「怒る・しかる」という方法で育てる傾向にあります。その場しのぎで子どもをしかっても、子どもは理解できていないので、同じ問題が起きるたびに、何度も同じ行動を繰り返し、結局、問題は解決されません。

子どもがわかる基準で教える