木造エラスムス立像のレプリカ完成 18日から栃木・佐野で公開

細部まで実物そっくりに再現された木造エラスムス立像のレプリカ
細部まで実物そっくりに再現された木造エラスムス立像のレプリカ【拡大】

 江戸時代、日蘭貿易の端緒となったリーフデ号の船尾像、木造エラスムス立像のレプリカが完成した。18日に同立像を所蔵する龍江院(栃木県佐野市上羽田町)の地元公民館で披露され、その後、龍江院で公開される。

 同立像は国重要文化財で、90年近く東京国立博物館に寄託されている。このため地元住民でも目にする機会が少なく、昨年、檀家(だんか)有志らを中心とした顕彰運動でレプリカ制作が決まった。

 今年初め、佐野市出身の彫刻家、笹川むもんさんに制作を依頼。素材はクスノキで、高さ約120センチ。右手の巻物にはリーフデ号がオランダを出航した年を示す「1598」の数字など細部まで実物同様に仕上げられた。

 18日午前9時半から同市吾妻地区公民館(同市村上町)で発表会を開き、その後は龍江院本堂で公開される予定。大沢光法(こうほう)住職は「多くの人の協力で念願のレプリカが完成した。佐野の歴史に関心を深める契機になってほしい」と話している。(川岸等)