抱っこひもにもなるカバン、ママから好評 さいたまの大門みづきさん 自らの苦労で着想、商品化 (1/2ページ)

抱っこカバンの使い方を説明する大門みづきさん=さいたま市中央区
抱っこカバンの使い方を説明する大門みづきさん=さいたま市中央区【拡大】

 荷物が多く、かさばって大変-。子育ての悩みを少しでも解消したいと、抱っこひもとカバンが一体化した「抱っこカバン」を埼玉県さいたま市緑区の女性、大門みづきさんが開発した。大門さんは事故で夫を亡くしたシングルマザー。自身も子育てによる心身の負担を感じていたという。 

 大門さんが開発した抱っこカバン、「gyuttone!(ぎゅっとね!)」は一見すると手提げカバン。両脇のファスナーを開けて広げると、ひざ掛けやおむつ替えシートに早変わり。さらに収納部からベルトを取り出すと、抱っこひもになる。普段は20センチ×20センチの状態で折りたためるので、持ち運びもたやすい。9月から一般販売を始めた。

 大門さんは平成26年5月、夫の秀行さん=当時(41)=を事故で失った。長男、奏一朗君は生後10カ月。引きこもるように生活していたが、一周忌を迎え、奏一朗君と出かけるようにした。

 「道ばたで泣きそうになった」。夏になり、動物園へ遊びに行った帰り道。眠っている奏一朗君を抱っこし、大量の荷物の入ったトートバッグを肩にかける。汗だくになって歩いた。「目の前を楽しそうに歩く家族の風景がパンと飛び込んできた」。父親が荷物を持ち、母親は身軽でおしゃれな格好をしていた。「私は荷物も子供も一人で持たないといけない」。あふれ出そうになる涙をこらえながら、「私だけが辛いわけじゃない。同じ思いの人がいるはず」と、すぐに抱っこカバンの構想を始めた。