【動画・view 写】宮城・鳴子峡の陸羽東線 錦秋駆け抜け1世紀 (1/2ページ)

紅葉が見頃を迎えた鳴子峡の鉄橋を渡るJR陸羽東線の列車。この時期、一部の列車では鉄橋を減速して通過する=宮城県大崎市(大西史朗撮影)
紅葉が見頃を迎えた鳴子峡の鉄橋を渡るJR陸羽東線の列車。この時期、一部の列車では鉄橋を減速して通過する=宮城県大崎市(大西史朗撮影)【拡大】

 切り立った断崖が紅葉に染まる。赤や黄に色づいたブナやカエデの木々が、荒々しい岩肌やマツの深い緑と調和した景色が見事だ。宮城県大崎市の鳴子峡で紅葉が見頃を迎えた。

 大谷川(おおやがわ)が刻んだ深さ100メートルにも及ぶ急峻(きゅうしゅん)なV字谷は10月下旬から11月中旬にかけて、一年で最も色鮮やかな季節となる。鳴子温泉で知られる鳴子峡は、東北屈指の紅葉スポットとして毎年多くの観光客が訪れる。

 その峡谷に汽笛が鳴り響く。トンネルを出たJR陸羽東線の短い列車が鉄橋をゆっくりと走る。この時期、一部の列車は峡谷を望める60メートルほどの区間を減速して走行する。車窓から紅葉の絶景を楽しんでもらうサービスだ。

 小牛田(こごた)(宮城県美里町)~新庄(山形県新庄市)間94・1キロを結ぶ陸羽東線は大正2(1913)年、小牛田~岩出山間24・8キロが開業した。4年後の11月に現在の路線になり、今月1日で全線開通100周年を迎えた。

 10月下旬、谷底まで続く鳴子峡遊歩道を散策してみた。つづら折りの道をゆっくりと下る。滝の音を聞きながら、ひんやりとした秋の空気が気持ちいい。家族で記念撮影をしていた福島県郡山市の木村吉孝さん(43)は「赤と黄の紅葉と、緑の葉の組み合わせが絶妙なバランス」と渓谷を見上げた。