【講師のホンネ】失敗はイヤ、挑戦もしたくない…ゆとり世代の学生をやる気にさせる質問 (2/2ページ)


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 「おいしいだけでなく栄養も考えて、お昼時間が楽しくなる給食を作りたいと話します」「それが話せたらどんな気持ちになる?」と次はそのときの感情をイメージしてもらう。「調理師になれると思ったらうれしい」。こうした気持ちがイメージできると、学生も前向きに面接に取り組んでいく。

 失敗をしたからダメだと落ち込んでいる学生たちの、やる気を起こすのが私の支援。失敗を責めるのではなく、失敗は決してマイナスではない、必ずその経験があったから次に生かせるのだと、学生たちに思ってもらえることを大切にしている。

 人間は脳に描いたイメージ通りに行動する力がある。ゆとり世代の学生たちにも間違いなくその力があると信じている。そのイメージを行動につなげる質問をして、今後も学生たちをサポートしていきたい。

【プロフィル】たかつ美香

 たかつ・みか 1967年、東京都出身。国家資格キャリアコンサルタント、質問型コミュニケーション協会認定トレーナー。甲南女子大学卒業後、山一証券で個人営業、人事採用担当。三菱UFJモルガン・スタンレー証券へ転職後、法人営業スタッフを経験。未来を担う若手の人材育成に専念するため、現在は梅花女子大学で学生の就職を支援している。