【Luxeな日本~地元発】山梨名物ほうとう体験道場に入門 鈴木春花

鈴木春花
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  • タネを押しつぶしては広げを繰り返してほうとうの麺に仕上げる
  • 威厳に満ちた覚円峰は昇仙峡のハイライトの一つだ
  • 昇仙峡にある仙娥滝は「日本の滝100選」の一つ

 甲斐の名将・武田信玄の陣中食で山梨の郷土食、ほうとうの手打ちを体験できる道場が甲府市にある。国の特別名勝で日本一の渓谷美と評される御嵩昇仙峡にある昇仙峡ほうとう会館。ほうとう体験と絶景を両方味わおうと道場の門をたたいた。

 熟練職人の指導のもと、麺のタネを押しつぶしては広げ、つぶして広げを繰り返し、平らなめんに仕上げる。作業を続けること30分。めんが太すぎたり、厚すぎたりしても、そこはご愛敬(?)。

 打っためんはその場で調理して食べるもよし、おみやげとして持ち帰るもよし。体験後は「ほうとう士」の称号がもらえる。道場は完全予約制で午前10時から1日4回開かれる。料金は作って食べるコースが2000円、持ち帰るコースは1300円となっている。

 さて、昇仙峡である。地殻の断層によってできた壮麗な滝や巨大な花崗岩など自然の力で生み出された神秘の美しさを巡るのが定番。秋の紅葉シーズンは1年間で一番にぎわう時期だ。

 ほうとうを食べるだけ、昇仙峡を観光するだけでは味わえぬ思い出作り。そう考えたら、都心から電車で1時間半、JR甲府駅からバスに揺られて約45分という道のりも苦にならないのでは。

 【luxe(リュクス)】 フランス語で元の意味は「贅沢」。最近は優雅で上品でありながら、洗練された贅沢なもの・ことなどの意味で使われる。

<プロフィル>

 すずき・はるか テレビ山梨出身。現在はテレビ・ラジオ、講演会、司会などで活動。狭山茶の産地・埼玉県所沢市出身の縁で日本茶アンバサダーとしてエッセイ連載中。

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