【書評】『逆説の日本経済論 14人の識者が俗論を撃つ』斎藤史郎・著


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 ■人口減など世間の常識に挑戦

 著者は日本経済新聞で経済部長や編集局長を歴任した経済ジャーナリスト。日本経済研究センターのホームページで連載した識者インタビューに加筆してまとめた。

 経済学者、エコノミスト、官僚OB、企業経営者ら14人に加え、番外編として小泉進次郎代議士の講演録もある。それぞれに「人口減少恐るるに足らず」「株式市場主義に落とし穴」など、世間の常識や通念に挑戦する過激なタイトルが並ぶ。

 時代の空気に流されず自分で深く考えることが、いかに重要で難しいか。企業人がアニマルスピリットを失い、政治家も覚悟を忘れている今、自戒を込めて読み進めたい。(2052円、PHP研究所)