コンサルタントに漏らしたホンネ 企業の面接官が「採用したい」のはどんな人材か (2/4ページ)

 「たとえば開発の仕事。いつ結論が出るかわからない課題を、辛抱強く実験し続けないといけないので、のんびり型に向いています。そしてこれから需要が急速に増えるであろうお年寄りを相手にする仕事も、話を辛抱強く聞けるスキルが求められるので重宝されるはず。逆にせっかち型の人は人の話を途中で遮りやすく、傾聴姿勢が足りない傾向があるので、そこは不得手でしょうね」

 今と昔で異なる「適当に」のレベル

 せっかち型・のんびり型が交じる職場において、マネジャーは両者の特性を考慮しながら仕事を与え、総合的に結果を出すことが求められる。どうアドバイスすれば、異なるタイプを活かせるのだろうか。

 たとえば資料の作成を頼むケースを想定しよう。せっかち型は提出が速くても間違いが多く、のんびり型は内容は正確だが提出が遅い。ここで前者に「ミスが多い」、後者に「提出が遅い」と責めるのは、得策ではないと細井さんは説く。

 「まず大事なのは、その人のよさに言及してあげること。せっかち型であれば『人よりも提出が速いから、とても助かるよ』とまず相手の長所を認めることで、相手の承認欲求を満たす。そのあと『ただし、ほかの人よりも間違いが多いから、次の課題はそれを克服することだね。スピードだけでなくトータルでも評価される人材になるため、何をすればいいか考えよう』と次の目標を提示する。

 このように話すと、ミスが多いと指摘されても、やる気を認めてもらって進むべき方向が見えるから、頑張ろうと思えます」

なにより検証が必要なのは…