「冷泉家時雨亭叢書」100巻で完結 歴史と文化の保存より完全に 京都

全100巻を前に「歴史と文化の継承・保存がより完全になった」と話す冷泉為人理事長=22日午前11時45分、京都市上京区
全100巻を前に「歴史と文化の継承・保存がより完全になった」と話す冷泉為人理事長=22日午前11時45分、京都市上京区【拡大】

 藤原俊成、定家以来の和歌の家として知られる冷泉家が800年間守り続けてきた古文書・古記録の中からえりすぐりを製本にした「冷泉家時雨亭叢書」が100巻で完結し22日、選定・編集を手がけた「冷泉家時雨亭文庫」(京都市上京区)が発表した。

 最初の刊行から25年。25代当主の冷泉為人・同文庫理事長は「これで歴史と文化の継承・保存がより完全になった」と話している。

 文化財保存と学術利用などを目的に、平成4年から刊行。以来、定家自筆の日記「明月記」など国宝・重文指定の約1300点のうち、平安時代から室町時代までの約650点を掲載している。

 当初は60巻を目標に計画されたが、新たな資料が発見されたことで拡大。一度は84巻で完結としたが、その後も新発見が相次ぎ、100巻での“再完結”となった。

 同文庫によると、室町時代以降にも重要な資料が埋もれているらしく、冷泉理事長は「これまでの作業に多くの苦労と費用がかかってきたので、あとのことを考えて、とりあえずここで終了したい。今後の発刊は次世代に任せたい」と話している。