埋葬施設は未盗掘か 埼玉・東松山の将軍塚古墳、4世紀後半の築造と判明  (1/2ページ)

将軍塚古墳測量図(早稲田大学提供)
将軍塚古墳測量図(早稲田大学提供)【拡大】

  • 将軍塚古墳イメージ図(東松山市作成)

 埼玉県東松山市は29日、同市教育委員会と早稲田大学考古学研究室が共同で調査を進めた大型前方後円墳「将軍塚古墳」(同市下野本)の埋葬施設が未盗掘の可能性が高いと発表した。諸説あった築造年代は古墳の形状などから古墳時代前期の4世紀後半と判明。今後は得られたデータなどを基に、周辺の古墳との関係や関東地方の中での歴史的な位置づけなどを探る方針。(石井豊)

 調査は2、3月に3D技術を生かした3次元地形測量と地中レーダー探査をセットにした同研究室独自の古墳を傷つけない非破壊調査で実施した。同古墳全体を18万点以上の測点で座標と標高を測り、現在の同古墳の正確な姿を測定。後円部の墳丘部を中心に地中にレーダーを発射し、埋設物の有無や大きさなどを調べた。

 この結果、前方後円墳としか分からなかった同古墳の形状は後円部が3段、前方部が2段の構造を持つことが判明。後円部の中心付近に南北に約8メートル、東西に約3・5メートル、深さ1メートル前後の縦穴系の埋葬施設を確認した。埋葬施設は両サイドと床に礫(れき)、天井部は粘土で構成。掘られた痕跡は確認されず、未盗掘とみられることも分かった。