毎春恒例のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ新潟」中止を正式決定 新潟市、経費負担が重荷

 新潟市で毎春開かれていたクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ新潟」について、同市などでつくる音楽祭の実行委員会は29日、来年以降の中止を正式に決めた。同市は、市の財政が厳しい中で事業費の負担が大きく、イベントの企画内容に独自のコンセプトを盛り込みにくい点などを理由に挙げている。

 ラ・フォル・ジュルネはフランスのナント市が発祥。新潟市はナント市と姉妹都市提携し、平成22年から毎年4月下旬に開いてきた。比較的安い料金で優れた演奏を鑑賞できることから人気は高く、今春の音楽祭は関連イベントも含めて約6万人が楽しんだ。ただ、開催関連の経費約9千万円のうち6割近くを市が負担し、市の財政にとって重荷になっていた。

 中止の理由について、篠田昭市長は「(企画面で)市の自由さの要素があまりない」と説明。市文化政策課の担当者は「ラ・フォル・ジュルネは基本的に開かないが、市民の意見も踏まえて新しい形の音楽祭を検討したい」としている。

 地方都市で同音楽祭を開いていた金沢市や佐賀県鳥栖市などは既に中止しており、新潟市の撤退で国内では東京開催だけとなる。