「千葉工匠具」、伝統的工芸品に指定

国の伝統的工芸品に指定された千葉工匠具(県打刃物連絡会提供)
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 千葉県観光企画課は、県内の鍛冶職人たちが作る鎌や洋バサミといった「千葉工匠具」が、経済産業大臣から国の伝統的工芸品に指定されたと発表した。国の指定は、県内では平成15年の「房州うちわ」以来2件目となる。

 同課によると、千葉工匠具の発祥は江戸時代にさかのぼるという。印旛沼の干拓といった大規模開発によって、開墾やまちづくりに必要な刃物や手道具類の製作技法が発展した。

 また、酪農発祥の地とされる房総で牧草を刈るための切れ味のいい鎌が製造されたり、明治以降には理髪のための洋バサミの需要が高まるなど歴史的背景から金属加工技術が磨かれていった。現在まで引き継がれた確かな技術によって作られた製品は、頑丈さなどで各業界から高く評価されているという。

 今年6月、職人らによる県打刃物連絡会が指定を申し出たことで実現。今後、製品の販路拡大や展示などが期待され、同課でも職人の後継育成などでバックアップを行うという。

 同課は「職人による洋バサミは世界的なシェアも上がっており、さらなるニーズの高まりが期待できる。制度を利用し、一層の広まりへ支援したい」と話した。