勤務医残業、8割が協約上限超え…年間1777時間の医師も 愛媛の県立4病院

 愛媛県の県立4病院で平成28年度に労使協定の上限(年間360時間)を超える時間外労働をした勤務医が、対象者269人のうち約8割の210人に上ることが4日、分かった。最長で年間の合計が1777時間に上った男性医師もいた。

 この男性医師が勤務する県立中央病院(松山市)によると、心臓血管外科に所属し、月123~160時間の時間外労働があった。病院の担当者は医師不足の背景を挙げ、「部門の性質上、手術から術後管理までの長期間にわたって人手が取られてしまう」と説明した。

 県によると、勤務医に関する時間外勤務の規定は「月45時間、年360時間」で、緊急手術が重なるなどした場合は「年6回を限度に月90時間」を可能としている。

 県の担当者は「医師の不足だけでなく偏在も問題。医療秘書を確保したり、チーム医療を推進したりするなどして、医師の負担を減らしていきたい」と話している。