春闘 連合、4%程度の賃上げ要求 ベア2%+定昇2%決定 (2/2ページ)

 また、かつて春闘では物価上昇がベアの根拠だったが、ほとんど物価が上がらないデフレ状態が続く中、労組側がベアを主張することは難しいとの指摘もある。経済界では、これまで賃上げしても消費が拡大してこないことが問題との意見が多い。デフレ脱却に向けた賃上げの意義を疑問視する声すらある。

 このため経団連の榊原定征会長は、賃上げをデフレ脱却につなげる道筋を明確にすべきだとの立場。政府に対し、「国民は社会保障などで将来不安を感じており、消費でなく、貯蓄を先行させている。不安の解消を進めてほしい」と要請する考えだ。