“すごい”“おもしろい”は控えめに バカっぽくならないための「大人の文章テク」 (1/6ページ)

 自分の書いた文章が幼稚に見えることはありませんか? その原因は、「きれいな」「さまざまな」といった形容詞の使いすぎにあるかもしれません。「文章では形容詞を避けるべき」と説く国立国語研究所の石黒圭教授が、知的に見える「大人の文章テクニック」を紹介します--。

 ※本稿は石黒圭『形容詞を使わない 大人の文章表現力』(日本実業出版社)を再編集したものです。

 私たちの反応は形容詞でできている

 文章に説得力を持たせたい。そう感じている人は多いのではないでしょうか。そんな人には、自分の書いた文章を折に触れ、読み返すことをおすすめします。もしそこに、「すごい」「おもしろい」「多い」「きれいな」などの「形容詞」があちこちに隠れていたら、要注意です。

※写真はイメージです(Getty Images)

※写真はイメージです(Getty Images)

 文章に形容詞を多用すると、読者の理解を得にくくなります。なぜなら、形容詞は直感的で主観的な言葉だからです。それは、人間が何かに触れ、それを言葉にするとき、形容詞が反射的に出てくることからもわかるでしょう。

 女子高生がアパレルショップに入り、まず口にするのは「かわいい」です。おなかをすかせた男子大学生がメガ盛りの丼をまえに、感動とともにつぶやく言葉は「やべえ」です。道を聞いてきた外国人に流ちょうな英語で返す友人を見たときに出てくる言葉は「すごい」でしょう。このように、私たちの反応は形容詞でできていると言ってもいいくらいです。

形容詞は説明に不向きな品詞