障害者の手に職を…靴磨き請負会社を起業 「夢や目標を持つきっかけの場に」 (1/2ページ)

「革靴をはいた猫」事務所で磨く障害者の職人(手前2人)。手に職をつけて働いている=京都市伏見区
「革靴をはいた猫」事務所で磨く障害者の職人(手前2人)。手に職をつけて働いている=京都市伏見区【拡大】

 知的障害や精神障害のある若者の就労を支援しようと、龍谷大(京都市伏見区)の卒業生が靴磨き会社「革靴をはいた猫」を立ち上げた。「靴磨きを通じて自主性やチャレンジ精神を身につけてほしい」という願いが込められたもので、障害のある若者たちは職人として技術を身につけながら、収入を得るやりがいを感じている。

 京都市伏見区の大手信用金庫の支店。数人の「靴磨き職人」が革靴を手際よく磨いていく。中度の知的障害がある藤井琢裕(たくひろ)さん(26)は「みんなと一緒に靴磨きをするのが楽しい。将来は靴磨きの店を持って店長として働きたい」と話す。

 この出張サービスを提供するのが、今年3月に龍谷大を卒業した魚見航大(うおみ・こうた)さん(23)が立ち上げた「革靴をはいた猫」。伏見区内にある障害者就労移行支援施設に通う20代の男女6人が同社からの請負契約で仕事に携わる。

 魚見さんが事業所などに営業をかけ、靴磨きの仕事を探し、まとまった需要があれば訪問。靴を預かり、会議やデスクワークの合間に磨き上げる。1足あたり千円で請け負い、職人は最低賃金に相当する工賃を受け取る。

 魚見さんは学生時代、孤立する障害者や引きこもりの若者の就労を支援する学内の団体に所属し、同大深草キャンパスの「カフェ樹林(じゅろん)」で知的障害者や精神障害者と一緒に調理場やレジで働いていた。

「誰もが活躍できる社会を作りたい」