耕作放棄地で大麦育て発泡酒造り 「両河内エール」完売で地ビール工場へ一歩 静岡・両河内地区 (1/2ページ)

「両河内エール」=8日、静岡市清水区(吉沢智美撮影)
「両河内エール」=8日、静岡市清水区(吉沢智美撮影)【拡大】

  • 「両河内エール」を手にするNPO法人「複合力」の加藤伸一郎副理事長=静岡市清水区

 静岡市清水区の山間部、両河内(りょうごうち)地区の耕作放棄地で育てた大麦で発泡酒「両河内エール」を製造し、少量生産ながら1200本が完売した。農業体験会を手掛ける地元のNPO法人「複合力」(村上勝理事長)が地元の農作物を使った商品化にこぎつけたもので、夢の「地ビール工場建設」に一歩踏み出した。

(吉沢智美、写真も)

 茶やタケノコ栽培が盛んな両河内地区は、高齢化が進み耕作放棄地も増えた。かつて約90軒あった茶農家も8軒に激減。このため、住民有志らが地元の活性化を目指し、平成24年に「複合力」を結成。休耕地を活用して農業体験会を開き、タケノコ掘りなど観光客の誘致に向け活動している。

 中山間地域の特産品開発を支援する市の「これ一番事業」を利用。栽培に適した作物を探るため、薬草など約60種類を試した。その結果、「ホップがよく育ったことから、地ビール造りのつながった」と複合力の加藤伸一郎副理事長(58)。コメの裏作に大麦を栽培しており、「将来的に工場を建設して」地ビール製造に進もうと考えたが、酒税法の壁にぶつかった。

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